コラム2024/08/08
点検と車検の違いとは?義務の有無なども解説
車のメンテナンスや手続きでは点検や車検、整備などさまざまな言葉が出てきます。
そのため、どの言葉がどのような意味/内容を指しているのか分からず困惑することも少なくありません。
車のことで勘違いしやすい「点検と車検の違い」について説明します。
■車検とは?車検には義務がある
車検とは「国の定めた基準に車が適合しているかチェックする整備/手続き」のことです。
車検は定期的に取らなければならないというルールになっており、車検を受けていないと公道を走ることができません。
車を所有し車の乗っている以上、定期的に車検を取ることは義務です。
なお、よく勘違いされますが、車検は車の故障や不調を見つけるためのものではありません。
国の基準に適合しているか。
公道を走っても問題ないか。
以上のようなポイントを車検の項目から判断するために行われます。
車検でよく「修理が必要です」などと言われるのは、国の基準に合致しているか車をチェックする際に不調や故障が見つかるからです。
あるいは、基準に適合しないために修理や部品交換などが必要になることもあります。
■点検とは?車検との違い
点検とは「車に故障や不調がないか、公道を安全に走れるかを事前にチェックすること」です。
車検は国の定めた基準に適合しているかどうかを判断するものであり、不調や故障を見つけるためのものではありませんでした。
対して点検は安全な走行のためにあらかじめ不調や故障を発見し、必要な整備や修理などを行うためのものという違いがあります。
点検は人間で言うところの健康診断のようなものです。
車には日常的な点検(日常点検整備)や法定点検(定期点検)などがあります。
日常的な点検とは車の持ち主が使うときに行う簡単な点検のことです。
日常的な点検は車の持ち主が自分でできるよう国土交通省がチェックシートを用意しています。
車を走らせていて困ることがないように、そして危険がないように、不調や故障を未然に防ぐために日常的に行うのが日常点検整備です。
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/tenken/t1/t1-2/
法定点検(定期点検)とは、車の使用者が「定期的に行うこと」と定められている点検のことです。
法定点検は車種によって点検すべき年数/時期が違います。
たとえば普通車の場合、12カ月(1年)点検、24カ月(2年)点検があります。
法定点検は「やってください」と定められているという点で車検と似ていると思うかもしれません。
また、法定点検の年数/時期が車検と重なるため、車検と混同されがちです。
法定点検と車検には違いがあります。
車検は定められた基準に車が適合しているか判断するために行います。
対して法定点検は、車の不調や故障を早期に発見し、公道を安全に走行するための健康診断であるという点が違いです。
■最後に
点検と車検には違いがあります。
法定点検については原則的に「やってください」というルールになっているので、車検と似ているところがあるかもしれません。
しかし、車検と点検ではチェックすべきポイントや目的に違いがあります。
混同しないように注意してください。
当社は車に関する幅広いサービスを提供しています。
車検や点検、修理などにも対応していますので、車に関する困りごとならぜひカーサービスエイトへご相談ください。